ITと熟練農家の技で稼ぐAI農業
こんにちは。
ケミクライムです。
今回はこの本を読んでみました。
ITと熟練農家の技で稼ぐ AI農業
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今後AIの発達によって、あらゆる分野に技術革新が起こり、農家も今までとは違ったやり方で農作物を生産していくことになるのは間違いないと思います。
今後のAI農業の最初のステップとしてこの本はとても参考になります。
著者の紹介
著者は神成淳司という方が書いています。
この人は1996年慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。
2004年岐阜大学大学院工業研究科博士後期課程終了。
アグリプラットフォームコンソーシアム設立。
同局長としてAI農業の普及啓発を勧めています。
農業関係以外にも介護者の気付きに基づく介護サービス向上プログラムの「MIMOTE」を開発して85万件の気づきデータを活用したソリューションの全国展開もしています。
農業というよりは工業、ITが専門分野の方のようです。
心に響いたこと1
今回の本を読んで一番心に残った事は農業プラットフォームを作ろうとしている事です。
これは、どんなものかというとあらゆる農業に関するデータがそのプラットフォームに集まり、農業従事者が自由に利用できるものを作ろうとしていることです。
これが出来れば、農業で困ったことがあれば、そのアプリを開いて確認するだけで悩みが解決されるようになるという物です。
私自身も困ったことや調べたいことは沢山あるので出来たら利用したいと思います。
ただ有償利用が多いのが気になりますね・・・(^_^;)
こういうのは最初は無料で多くの人に利用してもらわないとプラットフォームになるのは難しいんじゃないかな?
(ITと熟練農家の技で稼ぐAI農業P162より引用)
心に響いたこと2
今は非接触の糖度計というものがあるそうです。
これの使い道として、糖度変化がいつ起こっているのかがわかるようになるという事です。
糖度というのは気温、日照時間、追熟時間などのタイミングで上昇します。
しかし温度は何度まで下げればいいのか、日照時間はどのくらい影響するのか、追熟時間は本当に適正なのかなど分からない事が沢山あります。
この非接触糖度計を使うことでどのタイミングでそれが起こり、何処まで糖度が上がるのかが正確に分かるようになると、熟練者の勘や経験ではなく、経験の浅い人でも数値として理解出来るようになります。
まとめ
AI農業という本を読ませて頂きました。
現在の日本の農業は生産性が高いそうです。
しかし、農業先進国のイスラエルやオランダのような国が出てきてドンドン追い抜かれている状態です。
今後日本が高齢化社会となって今の農業を続けていたのでは、他の国に大きく遅れを取ってしまいます。
そこで農業プラットフォームなるものを作って、日本人全員で農業データを集めそれを活用して生産性を高めようとしています。
私自身も農業プラットフォームは賛成だし、作って欲しいと思っているので筆者には今後の日本の農業のために頑張って欲しいと心より思っています。
ここまで読んで頂きありがとうございました。