野菜・花・果樹リアルタイム診断と施肥管理【読書感想】

野菜・花・果樹リアルタイム診断と施肥管理

施肥って読めますか?

私は「しひ」と読んでいました。

こんにちは。

ケミクライムです。

正解は「せひ」です。

施肥とは土壌に肥料を施すことを施肥と言うそうです。

この本を読むきっかけ

私は水耕栽培で野菜を育てています。

そこで液体肥料を作りたいと思っています。

しかしなかなか水耕栽培で液体肥料について書かれている本に出会うことがありません。

そんな時にふと目に止まったのがこの本でした。

タイトル「野菜・花・果樹リアルタイム診断と施肥管理」

野菜・花・果樹リアルタイム診断と施肥管理 栄養・土壌・品質診断の方法と施肥・有機物利用/六本木和夫【1000円以上送料無料】

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野菜・花・果樹 リアルタイム診断と施肥管理―栄養・土壌・品質診断の方法と施肥・有機物利用

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アマゾンで表示させると本が裏側になってしまうのは何故なんだろう?

まあ、いいか(^_^;)

著者の紹介

著者は六本木和夫さんです。

1946年生まれ。

群馬県生まれ。

東京農工大学農学部修士課程終了。

埼玉県農林総合研究センター園芸研究所果樹担当部長。

農学博士。

1998年に日本土壌肥料学会技術賞を受賞されています。

2007年の著書の為、現在はどのような活動をされているのかは分かりません。

本の構成

この本は143ページで構成されています。

内容は専門的な言葉も多く、ある程度知識のある人でないとついていけないです。

土壌を自分で作ったりしている人で中級者から上級者向けの内容です。

硝酸、リン、カリウムなどの成分の推移や、野菜別の吸収量などがグラフで載っています。

心に残ったこと

EC値で成分は分からない

土壌の成分を調べるのにEC値を使用しますが、土によって値が変わるそうです。
なのでEC値は目安であって、硝酸やリン、カリウムなど肥料として重要な成分の値は専門の測定器で測る必要があります。

成分を分析する測定器RQフレックス

成分を分析する測定器として登場したのがRQフレックスです。

(野菜・花・果樹リアルタイム診断と施肥管理より引用)

お値段はお高めです。


RQフレックス(多項目水質検査器) 16970-1M /1-8523-01

アマゾンで10万円ほどします。

しかしながら農家の人にとっては喉から手が出るほど欲しいものです。

私も欲しいです。

安ければね(^_^;)

この測定器は10年以上前からありますが、お値段は高いままです。

最近の測定器を調べてみても手頃な価格で購入できる測定器はありません。

※PH測定器やEC測定器はお手頃で1000〜3000円ほどで買えるようになってきました。

リアルタイム診断

葉っぱを擦り潰して、そこから成分を調べる方法が紹介されています。

土壌ではなく、野菜本体から成分がどれくらい検出されるか調べる方法で、これによって吸収率が分かるそうです。

まとめ

今回は野菜・花・果樹リアルタイム診断と施肥管理を読んでみました。

はっきり言って内容が難しいです。

しかしながら野菜によって吸収する栄養素に違いがあったり、測定する方法が詳しく載っていたりするので農家の方には非常に興味を持って読んで頂けると思います。

私個人としては水耕栽培のヒントになればいいかな〜と思い読んでいました。

そこでRQフレックスなる測定器の存在を知ることが出来ましたが、あまりに高いので断念しました。

もし、硝酸やリン、カリウム、マグネシウムなどを5000円以内で測定出来る測定器があれば購入したいと思います。

素人の私達が測定できないデータを本と言う形にして知ることが出来るというのは嬉しいことです。

それにしても、この本は相当時間をかけて作られているように思います。

何年も地道にデータを蓄積したのだろうと思うと頭が下がります。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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