ベランダ水耕栽培でオクラを育てた結果のまとめ【2018】

ベランダ水耕栽培でオクラを育てた結果のまとめ

オクラの収穫量

オクラの収穫量をグラフにしました。

苗から育て始めて収穫するまでに1ヶ月ほどかかります。

その後徐々に収穫できるようになり、9月、10月いっぱいまでが最盛期となりました。

合計31本収穫する事が出来ました。

オクラに掛かった経費

設備代

合計5389円


(アルミホイル・テープ・はさみなどは家にあったものを使用している為、除いています)

液体肥料代

合計212円

※ハイポニカ2円/Lで計算

電気代

合計347円

水中ポンプは6/30〜11/15まで使用:268円
※3.2w相当:2円/日計算

冷却ファンは7/21〜9/30まで使用:79円
※1.9W相当:1.1円/円計算

総合計:5948円

設備代に多くの費用が掛かっています。

来年以降は設備代がほぼ無くなり、液体肥料代と電気代のみになりますが、それでも559円/年以上はかかる計算となります。

現在のオクラの値段は10円/本だと考えると採算を合わすのに56本以上が必要になります。

残念ながら今年は31本しか採れなかったので、マイナスとなりました。

オクラの栽培環境

気温の推移

日照時間の推移

今年は異常に暑かった事もあり、オクラにとっても厳しい環境であったと思われます。

11月中旬当たりからオクラが収穫量が減ってきたので、平均気温が15℃を下回るかどうかが重要なポイントとなりそうです。

オクラの採算性を考える

オクラで水耕栽培をする場合設備費用が掛かります。

約6000円ほど初期費用がかかり、さらに固定費が560円ほどかかります。

今回の設備で採れたオクラの量は31本でした。

この方法で毎年31本の収穫量であれば、毎年250円の赤字となりますのでこの方法でのオクラ栽培はオススメ出来ません。

収穫量が増えれば良いですが、倍にするのは難しく思います。

では、オクラを市場価格10円/本より安く栽培する事は不可能かというと無理ではないと考えています。

その方法としては、まず設備費用を抑えます。

水中ポンプ、冷却ファンを使いません。

こうすることで、数百円程度で設備を作ることが出来ます。

そして電気代が無くなります。

液体肥料はハイポニカのみで育てます。

このやり方で実際にオクラを栽培してみると20本ほど生産出来ました。

確実に生産量は落ちますが、かかるのは液体肥料のみです。

これでなんとか10円/本で市場価格と同じくらいに出来ます。(種は自家採種)

さらにハイポニカから大塚ハウスへ液体肥料を変更することで、4割ほど価格を下げる事が出来るので、6円/本ほどで育てる事が出来ます。

しかしながら大塚ハウスでは育てたことがないので、今回と同じぐらい生産できるかどうか分かりません。

来年へ向けた改善点

収穫量を増やすためにどうすればよいか?

根っこを快適な環境にする

オクラを撤収した時に根っこの状態を確認しました。

根っこに対して器が小さいように感じます。

次回育てる場合は2本立てではなく1本立てで育てるか、もっと大きい容器で育ててみたいと思います。

EC値の管理

撤収時にECを測定しました。

7726μs/cmもありました。

1000〜2000μs/cmが良いとされていますが、明らかに高すぎです。

毎日調べるのは大変ですが、週に1回でも確認する事で異常に早く気付けるようにしたいと思います。

まとめ

オクラを実際に栽培してみて思ったことは、花が美しいということです。

これは心を癒やしてくれるので、非常に価値のあるものです。

そして15℃というのが一つの目安となりそうです。

これ以下の日が続くようだと花は咲きますがオクラが実を付けることはあまりないです。

なので次回育てるときは、平均気温が15℃以下の日が続いたら、撤収しようと思います。

オクラは簡単に育てる事が出来ますが、採算性はあまり良くなさそうです。

儲かっているオクラ農家さんがあったらごめんなさい。

生産量、固定費に対して、1本当たりの単価が安いので大量生産の薄利多売でないと原価割れとなります。

ベランダ水耕栽培で対抗するには、出来るだけ液体肥料のみで勝負するしかないと思います。

ハイポニカでもなんとか市場価格ぐらいで生産出来ますが、黒字にするには大塚ハウスに乗り換えるか、自作の液体肥料を作るしかなさそうです。

ここまで読んで頂きありがとうございました。

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