水耕栽培のオススメ容器はこれだ

水耕栽培に最もオススメの容器ってなんだろう?

水耕栽培をするときペットボトルや、発泡スチロールなんかを器にして始めたりします。夏の暑い時期は水温が上がってしまって枯れてしまう事もあると思います。そこでどの容器が水温が上がりにくく、夏の暑い時期に適しているのか調査してみました。今回実験で使うのはこちらの3つのタイプです。すべてダイソーで揃えました。

  • ゴミ箱(プラスチック)108円
  • アルミシート(中にダイソーのゴミ箱を使用)108円+108円
  • 発泡スチロール324円

この3つで調査してみました。水はすべて6L入れてます。水温ロガーが2つしかないので、2つずつ実験することにします。

ゴミ箱VSアルミシート


ゴミ箱はフタがなかったのでアルミ皿を上に乗せてます。測定時間 12:15〜次の日の16:40まで測定結果がこちらです。

ちょっと見えにくいですが、赤ラインがゴミ箱。青ラインがアルミシート。緑ラインが気温になっています。パッと見て青のほうが温度変化が少なく安定しているのでアルミシートの方が優位です。それでは詳しく見ていきます。

ゴミ箱

最高水温の確認

ゴミ箱は初日最高水温34.5℃を記録。2日目は最高水温35.6℃となりました。

最低水温の確認

2日目は最低水温27.9℃(初日は元々の水温が低かったのでカウントしてません)を記録。

最高、最低水温の時間帯の確認

16:00頃に最高水温に達して、6:00頃最低水温になる傾向があります。

その他の感想

気温よりも水温のほうが高い時間が長く、気温が下がっても水温はあまり下がりません。温度差は7.7℃あり、気温の温度差9.3℃よりは温度変化は少ない事が分かりました。

アルミシート(1回目)

最高水温の確認

初日の最高水温は31.3℃。2日目は33.2℃でした。

最低水温の確認

最低水温は28.4℃。でした。

最高、最低水温の時間帯の確認

16:00〜19:00頃に最高水温に達して、7:00頃最低水温になる傾向があります。

その他の感想

ゴミ箱に比べて、温度が上がるのも下がるのも遅くなります。温度差は4.8℃となりゴミ箱よりだいぶ温度変化が少ない傾向がありますゴミ箱に比べて最高水温は2.4℃も低いです。

結果

アルミシート(1回目)の勝ち

発泡スチロールVSアルミシート(2回目)

実験期間 7/14の11:55〜7/17の10:15まで測定

結果がこちらです。

アルミシート(2回目)


アルミシートが青、発泡スチロールが赤、気温が緑になっています。こちらは赤の発泡スチロールが安定してしかも最高水温も低そうです。それでは詳しく見ていきます。

最高水温の確認

初日:32.2℃ 2日目:35.4℃ 3日目:35.7℃となりMAX35.7℃でした。

最低水温の確認

2日目:29.6℃、3日目:30.3℃、4日目32.4℃となりMIN29.6℃となりました。

最高、最低水温の時間帯の確認

最低水温は7:00〜7:30頃、最高水温は16:40〜16:45頃です ※初日の18:45最高水温は上がりきって無かったと判断し除外。

その他の感想

温度差は6.1℃になり気温と比べると安定しています。

トラブル

※アルミシートのログで4:15〜4:30の間に温度が一気に1.8℃も上昇しているので何かしらトラブルがあったかも?

↑後日原因は調査予定。

発泡スチロール

赤ラインが発泡スチロール

最高水温の確認

初日:29.2℃ 2日目:32.7℃ 3日目:33.8℃ MAX33.8℃でした。

最低水温の確認

2日目:28.7℃ 3日目:30.6℃ 4日目:31.5℃ MIN28.7℃となりました。

最高、最低水温の時間帯の確認

最低水温は6:15〜8:15頃、最高水温は18:15〜18:45頃です。※初日の23:45最高水温は上がりきって無かったと判断し除外。

その他の感想

温度差は5.1℃になりアルミシートと比べると温度差が狭い事がわかった。

結果

発泡スチロールの勝ち

まとめ

データの量が少なくこれだけで判断するには難しいと思いますが、傾向はつかめたと思います。結果としては一番温度変化が少なく、水温も低く保てるのは発泡スチロールということになりました。アルミシートも巻くことで、温度差を抑えられます。(コスパ的にはアルミシート巻いただけでのほうがいいかも!?)ゴミ箱のような材質(プラ系)で夏を乗り切るのは大変だと思います。水耕栽培を行ってる方に少しでもお役に立てれば幸いです。今回の実験では循環ポンプを使わない前提での実験です。循環ポンプを付けた場合、発泡スチロールを使用したとしても、ポンプの熱によって温度が上昇する事が確認されてますので、その場合はまた別の対策が必要になります。今回の趣旨としては温度差が少なく最高水温を低く抑える容器を見つけるのが目的でした。しかし、野菜の中には寒暖差があることで美味しく育つものもあります。その辺りはまた実験してみないと分からないと思いますので、今後の課題として取り組んでいきたいです。

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